2023年、あけましておめでとうございます。
社会保険労務士の、荻生清高です。
今年もよろしくお願い申し上げます。
念頭を迎えるにあたり、いくつかの所感を申し上げます。
今年の熊本は、人材確保が課題の年に
この時期は、地元企業の年頭所感を眺めるのが、恒例行事です。
熊日プレジデント倶楽部2023
https://kumanichi-presidentclub.com/
Twitterでのショートコメントはこちらです:
元日の地元紙恒例の、経営者インタビュー。
TSMCの熊本進出を意識しての、労働環境改善への動きが見えます。公的認証制度を使って、取り組みを発信するところも。
働き方改革が強い関心事であることを嬉しく思いつつ、その解決へのお手伝いができるよう、今年も学びと発信を続けていきます。#社労士 pic.twitter.com/dldBK9xXBn— 荻生清高|4人以下の小さな会社・ひとり社長の労務管理がこの1冊でわかる本|特定社会保険労務士 (@ogiu_sr) January 2, 2023
こちらも地元紙から、市町村年頭メッセージ。
目を引いたのは、長洲町の取り組み。
育児休業を取った男性に、町が奨励金を出す措置など、充実すした子育て支援を行ってます。 pic.twitter.com/mhZAiMBZrp— 荻生清高|4人以下の小さな会社・ひとり社長の労務管理がこの1冊でわかる本|特定社会保険労務士 (@ogiu_sr) January 2, 2023
今年はTSMCの熊本進出を控えて、労務環境の改善に踏み切る動きがみられます。
過去にコストコの進出、サクラマチクマモトやCOCOSAがオープンした際にも、そちらに人材が流れたことがあり、今回もおそらく人の動きは起こるでしょう。
熊本県ブライト企業・くるみんをはじめ、公的認証を受けて自社の労務環境改善をアピールする動きは、これからも進むと思われます。
物価上昇を上回る賃上げも、進む見込みですので、企業の生産性を上げ、いかに賃上げの原資となる利益を確保するか。これも重要な課題です。
また、運送業および医師への、労働時間の上限規制適用が、2024年4月に始まることを受けて、対応する動きもみられます。
対応には時間がかかりますので、これから本格的に始まっていくでしょう。
このように、働き方改革および労務環境の改善が、事業主にとって強い関心事となっていることを、嬉しく思う年明けです。
と同時に、この解決へのお手伝いができるよう、学びと発信、そして提案を加速させる必要を、感じております。
今年はより一層、皆様へのきめ細かいサポートを、心がけていきます。
また、セミナーの月例開催など、多様なジャンル・ルートでの情報発信を、進めてまいります。
行政の調査が、本格的に始まる見通し
今年は新型コロナ・オミクロン株の流行が、もうしばらくは続く見通しです。
病床の状況など予断を許さない一方で、経済活動との両立を図る動きが、本格的に進むと見込まれます。
年金事務所および労働基準監督署、労働局雇用環境・均等室の訪問調査も、今年は本格的に再開されそうです。
特に、社会保険のパート労働者への適用拡大、60時間超の時間外労働への割増賃金率倍増など、新しいことの前後には、調査が増える傾向があります。
コロナ特例で、支給のスピードを優先させていた雇用調整助成金についても、既に事後的な不正調査が始まっていますが、これもより加速するでしょう。
以下に示す会社様は、特に備えておく必要があります。
自社単独の対応では、限界があると思います。お早めに専門家にご相談ください。
- 雇用調整助成金 新型コロナ特例を受給した会社
- 新規に社会保険、労災保険・雇用保険の適用を受けた会社
- パートタイム従業員の、社会保険適用拡大の対象となった会社
- 60時間を超える時間外労働のある中小企業(割増賃金率拡大の対象)
- 育児・介護休業等に関する就業規則の、2022年10月施行対応がまだの会社
今後は、外部との接点も増やしていきます。
この流れを踏まえ、これまでは抑えていた顧問先の皆様への直接訪問を、今年は進めていきます。
SNSも、バーチャルのやり取りにとどまらず、リアルのつながりも増やしていきます。
税理士や行政書士、弁護士その他、他士業・外部専門家との連携も、進めていきます。
セミナーなどで、お目にかかることもあるかと思います。
皆様とお会いできることを、楽しみにしております。
本年もよろしくお願いいたします。
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