令和4年度最低賃金 熊本県は32円引き上げの853円で答申 業務改善助成金の活用の幅は広がる可能性
熊本県の令和4年度最低賃金について、32円アップの時給853円とするよう答申が出ました。
目安額は30円でしたので、それ以上に引き上げましたね。
「熊本県の最低賃金、過去最大32円増 地方審議会「時給853円」答申、国の目安上回る」熊本日日新聞 2022年8月5日
https://kumanichi.com/articles/750199
今後、8月22日まで答申への異議申し立てを受け付けます。
このペースだと、例年通りの10月1日には、853円で発効しそうです。
賃上げ原資を確保するためにも、生産性の向上につなげたいところです。
当面は、業務改善助成金その他支援措置の動向に、注目しておいてください。
業務改善助成金の活用は広がる可能性
最低賃金と絡むのは、業務改善助成金です。
この助成金は、事業場内で最も低い賃金(事業場内最低賃金。社内と言い換えてもいいです)を引き上げることが、条件のひとつです。
そしてこの事業場内最低賃金は、地域別最低賃金の差額が30円以内、という条件があります。
今回、この地域別最低賃金が853円になれば、これまで業務改善助成金の対象とならなかったところも、対象になってくる可能性が出てきます。
最低賃金に合わせた賃上げを予定している場合は、生産性向上のための設備投資の予定も無いか、併せてご確認ください。
なお、令和4年度の業務改善助成金の申請締切は、令和5年1月31日です。
本助成金は予算が無くなれば、申請期間内であっても、募集を終了する場合があります。
お早めにご準備・ご手続ください。
関連情報
「熊本県の最低賃金、過去最大32円増 地方審議会「時給853円」答申、国の目安上回る」熊本日日新聞 2022年8月5日
https://kumanichi.com/articles/750199
厚生労働省「業務改善助成金」中小企業・小規模事業者の生産性向上のための取組を支援
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