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助成金情報

サブスクリプション型研修(定額制訓練)への助成金「人材開発支援助成金(人への投資促進コース)」

今回は、実際にあったご相談からお届けします。

 

「人材開発支援助成金(人への投資促進コース)」

「人材開発支援助成金(人への投資促進コース)」は、令和4年度から新設されました。

この制度は、正社員や非正規社員が、定額受け放題研修サービス(サブスクリプション:以下サブスク)を受講する際の費用について、助成金を支払うものです。

 

この助成金の対象となる「定額受け放題研修サービス(定額制サービス)」とは、1ヶ月あるいは1年間など一定期間の定額で、複数の研修を受けられるもので、eラーニングで実施されるものとされます。

この定額制サービスは、1訓練あたりの対象経費が明確でないため、なかなか助成金の対象にはなりにくいものでした。

これが今回、専用の助成金として、カバーされることになります。

 

【この助成金をおすすめする理由】

ひとつ目は、サブスク型であることです。

サブスク型は、業務のすき間時間を利用して、オンラインで様々な研修を受講できます。

外部の研修会社が用意した、質の高い講義を、受講することもできます。

研修としては、非常に使い勝手がいいものといえます。

 

ふたつ目のポイントは、キャリアアップ助成金(正社員化コース)との組み合わせが、できることです。

人材開発支援助成金「人への投資促進コース」の定額制サービスを受講すると、キャリアアップ助成金の支給額が加算されるメリットがあります。

非正規社員から正社員への育成・登用を、検討する場合は、両方の助成金を検討しましょう。

 

3つ目のポイントは、受給限度額が大きいことです。

「人への投資促進コース」の他の訓練と異なり、この「定額型訓練」だけは、受講者1人当たりの経費助成の上限額がありません。

※1事業所が1年度中に受けられる経費助成の上限は、1,500万円が限度となります。

対象経費はこのあとで解説しますが、幅広く認められますので、併せてご申請ください。

 

助成金の対象となる経費

経費助成には、サブスク型研修の基本料金のほか、以下の経費も認められます(オプション経費)。

 

助成の対象となるオプション経費の内容は、「初期設定費用」「アカウント料」「管理者ID付与料金」「修了証の発行」「IPアドレス制限機能」「データ容量追加料金」などがあります。一方、訓練に直接要する経費以外のものは、助成対象外です。例えば「タブレットレンタル料」「ルーターレンタル料」などは、助成対象に含まれません。

 

助成金を受け取るには、申込前の計画届出が必須

人材開発支援助成金(人への投資促進コース 定額型訓練)は、事前に計画を作り、届け出る必要があります。

訓練を申し込む前に、必ず計画を届け出るようにしてください。

 

私のところにも、人材育成の助成金のご相談を、このところよく頂きます。

サブスク型は、申し込みが簡単にできる反面、事前の計画届出が漏れやすい(これで申し込みができなかった例もあります)ので、できれば検討段階で、社労士にご相談ください。

 

関連情報

助成金について、より詳しい内容は、こちらをご確認ください。

厚生労働省「人材開発支援助成金(人への投資促進コース)のご案内 詳細版」

https://www.mhlw.go.jp/content/11600000/000922575.pdf

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