【無料ツール紹介】標準的運賃が地図から簡単に!トラック運送業の価格交渉に強い味方

トラック運送業の経営者にとって、運賃交渉は収益と従業員の処遇に直結する重要なテーマです。全日本トラック協会が公開した新ツールは、地図上の出発地と到着地をクリックするだけで、「標準的な運賃」を簡単に算出できるという画期的なもの。今回は、このツールの活用ポイントと、熊本県内の運送事業者がどのように価格交渉や賃上げに活かせるかを解説します。
標準的運賃とは? 価格転嫁と賃上げの鍵
「標準的な運賃」は、国土交通省がトラック運転者の賃上げ原資を確保する目的で告示したものです。車種別・距離別・時間別に適正な料金水準を示しており、2024年の見直しで荷待ち・荷役などの付帯作業の料金も明示されました。しかし、実際に距離を測って基準運賃を調べるのは手間がかかるため、運送現場では活用が進まないという課題がありました。
新ツールの機能と使い方~簡易版・詳細版で用途に応じて~
今回、全日本トラック協会が公開した無料ツールは、Webブラウザ上で誰でも利用可能です。
- 簡易版:車種・運輸局・高速利用の有無を選び、地図で出発地と到着地をクリックするだけ。
- 詳細版:住所入力や運行距離の直接入力が可能で、待機・荷役時間、燃料サーチャージ、各種割増も反映可能。
特に詳細版は、実際の運行条件に近い運賃を計算できるため、荷主との具体的な価格交渉に活用しやすいのが特長です。
熊本県の運送事業者が今すぐ取り組むべきこと
熊本県内の運送事業者にとって、このツールは「見える化」された交渉材料となります。中小企業庁の調査では、トラック運送業の価格転嫁率は全業種の中で最下位が続いています。これは裏を返せば、適正な対価を受け取れていない企業が多いということ。本ツールを社内で共有し、営業担当や配車担当が価格交渉に活用できる体制を整えることが重要です。また、労働時間管理や賃金制度と連動させることで、運転者の処遇改善にもつながります。
まとめ:運賃交渉を「見える化」で強化しよう
「うちは昔からこの金額でやっているから」では、厳しい市況を乗り切れません。国が示す「標準的な運賃」という根拠を持ち出すことで、交渉の主導権を握ることができます。熊本の地域特性や実運行データを踏まえて、今こそ価格交渉力の底上げと賃上げの実現を。全ト協のツールを、まずは社内で一度試してみてください。
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