熊本が国の「スタートアップ拠点都市」に選定 ─ 地元中小企業に広がる連携と成長のチャンス

熊本県と熊本市が、国の「スタートアップ・エコシステム拠点都市」に選ばれました。これは半導体を軸とした新たな成長産業への期待だけでなく、地域中小企業にとってもビジネスの広がりと連携の可能性を示す、大きな転機といえるニュースです。
熊本が「スタートアップ拠点都市」に
6月5日、熊本県・熊本市を中心とする産学官金24団体から成る共同事業体が、内閣府の「スタートアップ・エコシステム拠点都市(第2期)」に選定されました。
これは国からのスタートアップ支援を受けやすくなるもので、半導体関連産業の集積が進む熊本ならではの強みを活かし、ライフサイエンスや農水産業との連携も期待されています。
中小企業にとってのチャンスとは?
この選定は、一部のスタートアップや研究機関に限った話ではありません。地元の中小企業にとっても、
- 研究開発型スタートアップとの業務提携
- 地場産品や技術を活用した新事業創出
- 学生や若手起業家との協業・受入
- 国内外金融機関とのネットワーク形成
といった、様々な成長機会が拓かれる可能性があります。
人材育成・起業家教育にも注力
「スタートアップ=一部の特別な企業」と捉えられがちですが、今回の取り組みでは、高専・大学等との連携による「起業家教育」や、熊本市によるスタートアップ・ワールドカップ九州予選の誘致といった、地域全体の起業土壌づくりが進められています。
「オール熊本」の時代に求められる中小企業の姿勢
「オール熊本」での推進体制の中で、中小企業が果たすべき役割も大きくなります。受け身ではなく、むしろ「共創の担い手」として、自社の強みをどう活かすかが問われる局面です。
今後、当事務所でもこのスタートアップ支援や産学官連携を踏まえた人事・労務の対応について、随時情報発信してまいります。
まずは、自社のリソースを見直し、連携可能性のある領域を洗い出すことから始めてみてはいかがでしょうか。
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