熊本県の「開業ワンストップセンター」が2026年1月5日、びぷれすイノベーションスタジオに開設。会社設立の定款・登記・税務・労務まで専門家が無料で伴走します。

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熊本で「会社を作りたい」と思ったとき、最初の壁になりやすいのが“手続きの全体像が見えない”ことです。

・何から始めればいい？
・定款、登記、税務、社会保険…誰に何を聞くべき？
・準備に追われて、本業の立ち上げが進まない…

そんな起業・開業の初期課題を、まとめて相談できる窓口として、
熊本県の委託事業「開業ワンストップセンター」が2026年1月5日（月）に開設されます（場所：びぷれすイノベーションスタジオ）。

本記事では、チラシ内容（相談モデルや相談枠など）も踏まえて、使い方のコツと“労務の落とし穴”を社労士視点で整理します。

熊本県の開業ワンストップセンターとは？

会社設立に伴う複雑な手続き（定款作成・認証、設立登記、税務、社会保険等）を、専門家チームで一気通貫サポートする無料相談窓口です。

チラシでは「相談モデル」として、次の流れが明示されています（※STEP4まで複数回の来館が必要な場合あり）。

STEP1：まずは司法書士に相談
STEP2：定款作成・定款認証サポート
STEP3：設立登記サポート
STEP4：経営支援メニューの紹介

最初に司法書士がヒアリングし、必要に応じて行政書士・税理士・社労士へ連携していくため、「どこに相談すべきか迷う時間」を短縮できます。

相談はいつ・どこで？（要点まとめ）

【相談日】毎週火曜日（初回：2026年1月6日）
【相談時間】1コマ80分・完全予約制
①10:00～11:20／②11:30～12:50／③14:00～15:20／④15:30～16:50／⑤17:00～18:20
【場所】びぷれすイノベーションスタジオ（熊本市中央区上通町2-17 びぷれす熊日会館7階）
【相談方法】対面 または オンライン
【利用料】無料
【予約】こちらの「お知らせ」ページの予約フォーム、またはチラシPDFのQRコードから、お申込みください。
フォーム（記事内案内）／チラシ記載：QR または TEL 096-288-2236（平日9:00～17:00）

※オンラインでの相談可能です。また、外国人の方向けの英語ページもございます。

※English Page is here.

【社労士視点】会社設立“前”に労務でつまずきやすい3つのポイント

設立手続きはもちろん大事ですが、起業初期は「人を雇う前提でなくても、労務が先に効いてくる」場面が多いです。

① 役員だけの会社でも「社会保険への加入」が要る

法人になると、原則として社会保険（健康保険・厚生年金保険）の新規適用が必要になります。
「役員報酬の決め方」とセットで考えないと、後から負担感が大きくなるケースがあります。

② 採用が決まってから就業ルールを作ると、だいたい間に合わない

雇用契約書、労働条件通知書、労働時間管理、36協定（必要な場合）、試用期間の設計などは「採用前に叩き台」があると強いです。
立ち上げ期ほど、ルール不在がトラブルの温床になります。

③ 助成金・補助金は「後出し不可」が多い

制度によっては、雇入れ前・制度導入前に、計画や届出が必要なものがあります。
「そのうち整える」では取りこぼしやすいので、早い段階で確認しておくのが安全です。

当事務所（社会保険労務士　荻生労務研究所　代表　荻生清高）は、本センターの相談員として、起業時の労務・社会保険・雇用ルールづくりの整理を担当します。チームで設立全体を見渡しつつ、“人を雇う前提の設計”を一緒に作っていきます。

相談前に用意しておくと80分が濃くなる「持ち物・メモ」

初回80分を最大限活かすため、次のメモだけでもあると話が早いです。

・事業内容（何を、誰に、どう売るか：箇条書きでOK）
・予定している会社形態（株式会社/合同会社など、迷っていてもOK）
・共同創業者の有無、出資比率のイメージ
・役員報酬のイメージ（未定でも“上限感”）
・採用予定（時期、人数、雇用/業務委託の予定）
・気になっていること（定款？許認可？税務？社会保険？）

1/20（火）イベントも開催：「損しない」最初の一歩

司法書士・行政書士・社労士・税理士の4名が、会社設立で気を付けるべき点を対談形式で解説するイベントも予定されています。

『会社設立、何から始める？～専門家が教える「損しない」ための最初の一歩～』
日時：2026年1月20日（火）13:00～14:00
場所：びぷれすイノベーションスタジオ中央スペース
参加費：無料（オンライン参加も準備予定）
※会場参加の方にはコーヒーサービスあり（案内より）
お申込み：こちらのGoogleフォームからご登録ください。

まとめ：設立は“手続き”よりも“設計”で差がつく

会社設立は、書類作成や申請がゴールではありません。
むしろ、設立後の運営（税務・資金繰り・労務・契約）がスムーズに回るかどうかが本番です。

「何から始めるべきか分からない」という段階こそ、ワンストップ型の相談が力を発揮します。
熊本での起業・開業を具体化したい方は、ぜひ早めに予約枠を押さえて、最初の一歩を整理してみてください。

▼チラシPDFはこちら（相談枠・予約方法・相談モデル）

（注）本記事は一般的な情報提供です。個別事情により対応は異なりますので、詳細は相談時にご確認ください。