「男性育休」導入の背景:出産直後に男性が育児に関わるか否かが、生涯の夫婦円満に影響する

熊本の社会保険労務士、荻生清高です。
今回は「男性育休」記事の掲載を受けた、関連投稿です。
寄稿「男性育休で人手不足を解決する方法」が、「KUMAMOTO地方経済情報」10月号に掲載されます。
今回は紙幅の都合上、記事に盛り込めなかったデータを紹介します。
なお本件投稿、および調査の結果は、父親となる男性にとっては、不安をあおるものになるかもしれません。
ですが、顧問先等の女性従業員の方に、意見を聞いたときの感覚とも一致しますので、あえて紹介します。
「女性の愛情曲線」が示す、乳幼児期に夫が育児に関わることの大切さ
株式会社東レ経営研究所 ダイバーシティ&ワークライフバランス研究部長 渥美由喜「女性の愛情曲線調査」
この図は、女性のライフステージごとに、愛情の配分先がどう変化するかを調査した結果です。
結婚直後は、愛情の配分先のトップは「夫」ですが、子供が生まれると子供がトップの座につき、夫への愛情は大きく下がります。
その後は、徐々に回復していくグループと、 低迷していくグループに二極化します。
夫への愛情が回復したグループは、大変な乳幼児期に「夫と二人で子育てした」と回答した女性たちです。
これに対し「私一人で子育てした」と回答した女性たちの愛情は、低迷したまま回復しません。
乳幼児期に夫が一緒に子育てするか否かが、その後の妻の夫への愛情を生涯左右する
熊本の会社でも、子育て世代の従業員の価値観の変化は著しいと、感じています。
女性従業員の方が「(夫が子育てしなかったら)仮面夫婦、熟年離婚まっしぐらですねー」と口にするのが現状です。
会社としても、この価値観の変化に、対応する必要があると考えます。
最近では「企業版両親学級」を開く会社も
最近は父親学級・両親学級など、自治体や産婦人科が行うサポートの進化が著しいといいます。
また、企業版両親学級に取り組む会社もみられ、社内研修の開催マニュアルやオンラインセミナー動画が、公開されています。こちらを活用してみてもいいでしょう。
パートナーの大変さ、子育てシーンでのパパの役割を、具体的に知ることができますので、ご活用ください。
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