熊本で相次ぐ、女性従業員の制服見直し 学生の会社選びに与える影響は?
熊本で、女性従業員の制服見直しに動く会社が、相次いでいます。
鶴屋、女性従業員の制服廃止へ 九州の地場百貨店で初 ジェンダー平等、働きやすさ意識(熊本日日新聞2022年8月31日)
https://kumanichi.com/articles/774655
「私服で勤務」肥後銀行が試行 女性行員、9月から段階的に 23年4月の制服廃止めざす(熊本日日新聞2022年9月1日)
https://kumanichi.com/articles/777160
いずれも熊本では、トップレベルの実績と知名度を持ち、また地域に親しまれている企業です。
そのような会社が、一斉に女性従業員の制服見直しに動くことは、間違いなく熊本の他の会社にも、影響を及ぼしそうです。
「働くときの服装が入社意欲に影響する」と答えた学生が3割。文系女子に限れば4割
制服については、学生の意向を気にされることが、多い気がします。
そこで今回は、株式会社マイナビが行った「マイナビ2023年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(12月)」の結果から、最新状況を見ていきましょう。
これによれば、「働く時の服装が入社意欲に影響する」と答えた割合は、全体で3割程度とのことです。一方で、「あまりそう思わない」「まったくそう思わない」の合計は4割です。意外と入社意欲に、影響しないように見えます。
ところが、これを文系女子に限ると、「影響すると思う」の答えが、およそ4割と比率が上がり、「あまりそう思わない」「まったくそう思わない」とほぼ同じ比率になります。
今回の制服見直しは、文系学生が多く目指す業種や職種が、対象とみられます。
熊本で女性従業員の制服見直しに動く会社が出てきたことが、学生の会社選びに少なからぬ影響を与えるかもしれません。
では、あなたの会社は、どうすればいいのか
この2社の動きをみて、「あなたの会社も、女性従業員の制服を見直すべき」とまで言うつもりはありません。
従業員の制服には、お客様からみてその会社の人だとわかりやすい、というメリットもあります。
ただ、女性従業員だけに、制服着用のルールを課す理由は何なのか。
その問いの答えは、あなたの会社の将来像、会社が求める人物像、あるいは会社の理念に、合致するのか。
それは、一度お考えいただきたいです。
それを考えれば、これからどうしていくのが適切か、見えてくるかと思います。
先に引用した鶴屋百貨店、肥後銀行の記事には、いずれも目指す会社像についての言及がありました。
自らの将来像を、語れるまでに明確化できる、というのも、この問いを考えるメリットだと思います。
参考情報
マイナビ2023年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(12月)
鶴屋、女性従業員の制服廃止へ 九州の地場百貨店で初 ジェンダー平等、働きやすさ意識(熊本日日新聞2022年8月31日)
https://kumanichi.com/articles/774655
「私服で勤務」肥後銀行が試行 女性行員、9月から段階的に 23年4月の制服廃止めざす(熊本日日新聞2022年9月1日)
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