広島銀行が新幹線通勤を「全額補助」へ 転勤・通勤制度の再設計が示す人材戦略のヒント

2025年7月、広島銀行が導入した新たな人事制度が注目を集めています。
隣県赴任でも転居不要、新幹線通勤は全額会社負担に。
転勤と通勤の選択肢を多様化させたこの制度は、熊本の中小企業にも大きな示唆を与える事例です。
今後の人材戦略や働き方改革を考える上で、何を学び、どう活かすべきかを整理します。
「転勤」も「通勤」も選べる時代へ
広島銀行が導入した新制度の要点は、「従業員の人生に寄り添う制度設計」です。
注目すべきポイントは以下の通りです。
- 転居転勤は「希望制」へ見直し(毎年の意向確認)
- 転勤区分に応じて月例給与に差を設定
- 赴任中の月額手当:単身赴任7万円/家族帯同3.5万円/独身1万円
- 新幹線通勤の上限を広島~岡山間まで拡大、自己負担ゼロに
これにより、広島県内外の人材にとって「転居せずに働ける選択肢」が増え、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が可能になります。
熊本県内企業にとってのヒントとは?
人口減少・採用難が進む熊本では、都市部との人材競争も激しくなっています。
広島銀行のような制度改革には、次のようなヒントがあります。
① 「通勤手当=投資」の視点
例えば、八代~熊本市間の新幹線通勤も検討の余地あり。優秀人材確保のために、交通費を「採用・定着コストの一部」として捉える視点が重要です。
② 「転勤=義務」からの脱却
地域に根ざした人材が辞めずに働けるよう、転勤制度の見直しと手当整備を進めることが、ミスマッチ防止・離職防止につながります。
③ 「選択できる仕組み」が働き方の鍵に
今後は「制度の柔軟性」が会社の魅力を左右する時代です。従業員に選択肢を与え、それを制度化することが企業価値を高める要因となります。
まとめ
広島銀行の制度改革は、大手企業だけの話ではありません。
中小企業こそ「柔軟な制度設計」で個人の事情に寄り添うことで、人材確保・定着を図る必要があります。
制度変更は簡単ではありませんが、小さなところからでも始めることが可能です。
御社にとっての「選択できる働き方」とは何か?を、今一度見直す機会にしていただければ幸いです。
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