熊本県中小企業も注目すべき「選択的週休3日制」│育児・介護・学び直しを支える働き方改革

2025年、三井住友トラストクラブ株式会社が育児・介護が必要な社員と50歳以上の社員を対象に、選択的週休3日制を導入しました。これは単なる福利厚生拡充ではなく、長期的な人材活用戦略の一環といえます。熊本県内の中小企業にとっても、この動きは見逃せません。
三井住友トラストクラブの週休3日制の概要と特徴
- 対象:育児・介護が必要な社員(条件あり)、50歳以上の社員(事由不問)
- 給与:月例給は5分の4
- 年度単位で休み曜日を選択可能
- 週休2日制への復帰は年度途中でも可
- 副業を正式解禁(個人事業主型)
- 定年65歳を前提に社外活動や学び直しを推奨
大企業らしい制度設計ですが、中小企業にも応用可能なエッセンスがあります。
熊本の中小企業への示唆
1. 人材確保と離職防止の武器に
育児・介護は地方でも深刻な離職要因です。特に熊本では共働き世帯や高齢化率の高さから、柔軟な勤務制度のニーズは大きいです。
2. 50代以上の戦力化
50歳以降の人材は経験・人脈が豊富。勤務日数を減らしても、知識共有や後進育成など企業価値を高める活動に活かせます。
3. 副業・社外活動での成長促進
中小企業は研修投資が限られるため、社外での学びや経験が社員の成長を加速させます。副業解禁とセットで検討すべきです。
導入のポイント
- 対象者・条件を明確化し、不公平感を防ぐ
- 業務の棚卸しと再配分を行い、生産性を確保
- 評価制度も勤務日数に応じた基準へ調整
まとめ
週休3日制は単なる「休みの増加」ではなく、人材活用と企業成長を両立させる戦略的制度です。熊本の中小企業でも、すべての社員に広げるのではなく、対象と目的を絞った「部分導入」から始めることで、実現可能性は高まります。人口減少と人材不足が進む中、「柔軟な働き方」は企業競争力の必須条件になりつつあります。
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