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学生アルバイトが活躍する大学発ベンチャー、自由出勤制はアリ?労務管理と雇用契約の落とし穴

学生アルバイトの“柔軟さ”が生む管理リスク

大学発ベンチャーやスタートアップでは、学生アルバイトがピッチイベントに登壇したり、製品開発に参加したりと、非常に積極的に関与するケースが多くあります。

ただし、学生という立場上、学業との両立・勤務地や勤務時間の不定性といった特有の条件があり、一般的な労働者とは異なる難しさがあります。

このような状況に対応するには、立ち上げ当初から柔軟かつ的確な労務管理体制の構築が必要です。

 

労働時間管理:タイムカードが使えない現場

学生バイトの勤務は、

  • 勤務地が毎回異なる(大学・自宅・イベント会場など)
  • 直行直帰が多い
  • シフトのパターンが不規則

という事情から、紙のタイムカードや固定の打刻機の導入は現実的ではありません。

そのため、クラウド型の勤怠管理システムや給与システムの活用が必須になります。

スマートフォン打刻やGPS機能付きのクラウド勤怠を活用することで、どこにいても正確な出退勤記録が残せる体制を整えることが重要です。

 

 雇用契約の設計:固定ではなく“柔軟性”を前提に

一般的な雇用契約では「勤務日・労働時間」を明記しますが、学生アルバイトの実態にはそぐわないことがあります。

そのため、雇用契約の記載内容自体を柔軟に設計する必要があります。

  • 所定労働時間は「原則として始業〇時から終業〇時、具体的なシフトは〇日前までに電子メール等で通知」など、変動を許容する書き方
  • 「就業場所」も複数想定(オフィス/大学/その他会社の定める場所 など)
  • 連絡手段・業務報告のルール(SlackやGoogleドライブ等)も明記しておくとベター

 

業務委託との使い分け:プロジェクトベースなら契約形態に注意

大学発ベンチャーでは、学生が雇用契約ではなく業務委託契約で関与するケースもあります。

例えば「自社商品のUI設計だけ関わる」「1ヶ月のプロジェクト単位で関わる」といったケース。

このときは、業務委託と雇用の境界線を意識して、契約書・報酬形態・指揮命令系統に一貫性を持たせることが求められます。

 

まとめ:ベンチャーやスタートアップだからこそ、労務の設計が事業基盤になる

学生アルバイトの関与が強い大学発ベンチャーでは、
「自由だからOK」ではなく、“自由に対応できる労務設計”が不可欠です。

労務管理は、制度を知っているかどうかで将来のリスクが大きく変わります。
特に創業初期から社労士など専門家の関与を得て設計することで、安心して事業展開できる基盤が整います。

 

ぜひ社会保険労務士にご相談ください

「自由出勤制でバイトを雇ってるけど、これって大丈夫?」
そんな不安を感じたら、ぜひ一度、当事務所にご相談ください。
ベンチャー・スタートアップのスピードと法的安定性を両立する、現実的な労務管理を一緒に考えましょう。

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